世界から彼らが消えたなら

気ままなジャニヲタによる手記

20周年の重み



V6は今年で20周年を迎える。それをきっかけにTVや雑誌でこれまでを語っているのをよく見聞きするようになった。私は昨年の冬にV6を好きになった。それまでは全くといっていいほど興味がなく、メンバーの名前を全員言えるか言えないかというほどだったように思う。なぜ好きになったのかというのは割愛して、とにかく私は急激にV6を好きになった。某動画サイトで「学校へ行こう」を見たり、ライブDVDを見たり、たくさん曲を聴いたりして、これまで知らなかったことを埋めるように毎日のようにV6を見ていた。

私はV6にはまる以前はHey! Say! JUMPを好きだった。(今も好きだが、以前ほどの熱は今はない)ジャンプを好きになったのは2年前で、そのときはジャンプはまだデビューから6年しか経っていなかったし、個人での活動もそれほどには多くなかった。おかげでそれまでの活動を追うのはそれほど大変ではなかった。出したCDもシングルが9枚、アルバムが2枚で、曲もあまり多くはない。私は数ヶ月かけて、早々と、しかしゆったりとそれまでの活動を追いかけた。昔からのファンの方には敵わないとは思う。それでもある程度のことは理解した。

しかし私がV6を好きになった時にはすでにV6は20周年ブームだった。紅白出場も決まり、20年目の始まりとしてスカリミを発売していた。それまでの活動を追いかけるのは至難の技だった。CDはシングルが44枚、アルバムが16枚。ライブも数多く開催していて、DVDの数は半端ではない。さらにV6にはトニセンとカミセンという2つのグループがそれぞれCDをだしたり、コンサートを開催したりしている。長い間続いていた「学校へ行こう」や他にも冠番組がいくつもあった。個人での活動もジャニーズ内での他のグループと比べるとかなり活発で、全くといっていいほど過去のV6を追いきれなかった。それだというのに現在進行形でV6の露出は増え続け、私の頭はパニック状態である。Twitterで昔からのファンの方が仰っていることが理解できず、1人勝手に寂しい思いを抱えている。

森田さんが丸くなったとか、岡田さんは一時期V6と言われるのを不満に思っていたとか(現在それを岡田さん自身で「反抗期」と称しているようである)、V6にはたくさんのドラマがある。10周年の時にはそれぞれが外を見ていただとか、でも今はV6として6人集まるととても安心するだとか、とても私好みの話なのだ。それが分からないのが悔しい。なんでもっと早く好きにならなかったのか。そんなしてもしょうがない後悔を日々感じている。V6はグループとしての関係を家族のようだと公言してはばからない。その穏やかな関係に行き着くまでにはたくさんの衝突や葛藤があったはずなのだ。坂本さんと森田さんの関係は有名だし、岡田さんが20歳で辞めようと思っていて、そこから演技にはまって、心ここに在らずだったと三宅さんに言われるほどの演技への打ち込み方だったとか。そんな岡田さんは今では口を開けば「健ちゃんかわいい♡」と言うし、堂々とV6の末っ子という立場を満喫しているように私は思う。そういう紆余曲折を私は知りたい。平たく言えば、20周年をV6と共に過ごしてきた方が羨ましいという話だ。それだけなのだけど。ずっとファンをしている方には、私は感じることのできない20年の重みを感じているのだと思う。先日のSONGSは、新規の私でもとても感動するものだった。特に森田さんのあの言葉に本気で泣きそうになっている岡田さん。きっと長く応援されている方にはそれ以上の感動があったことだろう。これから24時間TVもあるというのに、私の心は20周年に伴った露出ブームを終えるまでもつのだろうか。

ここまでツラツラと書き連ねてきたが、要するに過去のV6を知らない自分が悔しく、20年追いかけてきたファンの方が羨ましいというなんとも身勝手な思いを書きなぐっただけである。恨みつらみを書いたが、V6を追いかけるのにお金をかけられない私にとって、今のTV出演大量発生という事態はとてつもなくありがたいものである。11月1日をすぎたら生きていられるのか?私。